現在のページ:TOPページ診療科 ≫ 病理診断科

病理診断科

診療の特色

病理診断科は、検査や手術で摘出された身体の臓器の一部からつくられた標本を観察して病理診断しています。身体のさまざまな臓器は、それぞれの臓器に特徴ある細胞が決められた配列で構成された組織から出来ています。
下記写真にて例を示します。これらの例はごく一部ですが、様々な細胞の種類と配列によって身体は成り立っています。

病理診断とは「組織の診断」を意味し、正常の組織の配列や構成が"どの様に変化しているのか""正常との違いの差"を、顕微鏡を通して実際に目で確かめることによって、どういった病気であるかを診断しています。

病理診断の報告書を主治医に提出し、その内容は主治医からお子さまやご家族に説明され、診療に活かされます。組織を診断しているのが病理医です。臓器の一部から標本を作っているのが臨床検査技師です。臨床検査技師は検査部に所属して標本の作成や細胞診のスクリーニングを行っています。

病理検査室では、手術などによって採取された身体の一部を特殊な処理をして3μm程の厚さに切り、その薄く切った切片を染色液で染め、顕微鏡で組織を観察し診断するための標本を作っています。病理システムによって、受付から報告書作成までバーコード管理、データベース化しています。

自動免疫組織化学染色装置を用いて、標本上で特殊なたんぱくや遺伝子の発現を調べて、科学的な精度の高い診断を出来るだけ速やかに行えるようにしています。

細胞診検査では、胸水・腹水などの体腔液や髄液を遠心して細胞を集め、スライドガラスに塗抹して染色液で染め、それを顕微鏡で観察して異常な細胞がないかを調べています。

バーチャルスライドを用いて、稀少な病理標本の永久保存を行い、全国の小児専門施設等との意見交換を多数行っています。

当院は日本病理学会研修登録施設です。
当院は神戸大学医学部病理専門研修プログラムおよび神戸市立医療センター中央市民病院病理専門研修プログラムの連携施設です。
当院の小児科や小児外科の専攻医は、当院病理診断科を1~6ヵ月の選択研修することが可能です。



  • 腎臓

スタッフ

吉田 牧子(よしだ まきこ)

吉田 牧子(よしだ まきこ)
病理診断科部長および病理診断科科長

平成7年 名古屋大学医学部卒業
医学博士(神戸大学)
日本病理学会病理専門医
病理専門医研修指導医

日本病理学会分子病理専門医

日本臨床細胞学会細胞診専門医

日本臨床細胞学会教育研修指導医
日本病理学会学術評議員
日本小児がん研究グループ病理診断委員会オブザーバー

日本病理学会近畿支部令和5年度学術委員

日本小児血液・がん学会評議員

日本SIDS・乳幼児突然死予防学会評議員

臨床研修指導医
所属学会:
日本病理学会
日本小児病理研究会
日本臨床細胞学会
日本小児血液・がん学会
日本小児外科学会
日本脳腫瘍病理学会

日本SIDS・乳幼児突然死予防学会

The international academy of pathology


その他のスタッフ


検査部に所属する3名の臨床検査技師が標本作成や細胞診スクリーニングなどを担当しています。そのうち1名は日本臨床細胞学会細胞検査士です。

連絡先 連絡先:兵庫県立こども病院 病理診断科
住所:〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目6-7
電話(078) 945-7300(代表)