病院案内
院長のご挨拶

兵庫県立こども病院は、1970年に兵庫県政100周年を記念して須磨の地に開設され、2016年5月に、さらなる発展を期して、多くの医療施設が集積するメデイカルクラスターの中核施設としてポートアイランドに移転しました。

総合周産期母子医療センター、小児救命救急センター、小児がん医療センター、小児心臓センターなどを中心に、こどもとご家族を支える“最後の砦”として、24時間体制の診療を行っております。
急性期の高度な集学的治療を行うと同時に、長期にわたり疾患とともに生活していくこどもたちとご家族に対する支援と癒しの場としての機能も併せ持つように、集中治療機能の強化、救急医療体制の整備、在宅療養移行支援病棟や地域連携部門の充実に努めて参りました。
当院は、小児がん拠点病院であり、隣接する神戸陽子線センターと連携し、全国の対象患者を視野に入れ、より高度な小児がん医療を展開しています。また、兵庫県アレルギー疾患拠点病院として、難治性アレルギー疾患に対する最新の医療も提供しています。さらに、当院は未診断疾患イニシアチブ(Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases, IRUD)地域拠点病院である神戸大学の協力病院であり、染色体や遺伝子に原因があるさまざまな病気を持つ患者さんの診療や遺伝相談などにも力を入れています。

最近の医学の進歩は目を見張るものがあり、これまで治らないと考えられていた小児の難病に対しても有効な治療法が次々と開発されています。我々は、小児・周産期医療のプロフェッショナルとして、そのような最新・最良の治療を提供するだけでなく、近接する神戸大学や神戸理研との連携をさらに深め、いまだに原因も分からず治療法もない難病に苦しむこどもたちやそのご家族に明るい希望を与えられるような研究も行っていきたいと考えています。

兵庫県立こども病院 院長
飯島 一誠