看護理念
命を守り、育てることに努力し、安心と満足が得られる看護の提供に努めます。
看護部方針
- こどもの権利を守り、患者・家族の思いを尊重した看護を提供します。
- 看護の質向上を目指し、安全と安心に繋がる看護を提供します。
- 患者を中心としたチーム医療の調整役として、主体的に行動します。
- 真の優しさたくましさを備えた人間性を養い、自己研鑽に努めます。
看護部長のご挨拶
こどもの“笑顔”と“頑張る力”を引き出す『笑児(しょうに)看護』
兵庫県立こども病院は、1970年に日本で2番目の小児専門病院として開設されました。歴史ある小児専門病院として、伝承された看護技術と新たな知を融合させた看護実践で、それぞれの「いのち」の可能性を発揮できるように、こどもの“笑顔”と“頑張る力”を引き出だす『笑児(しょうに)看護』を目指しています
近年、医療の発展やテクノロジーの発展、自然災害や新興感染症への対応など、看護を取り巻く環境は激しく変化する時代となっています。こども病院看護部では、変化のスピードが速い現代において、情報を正確に捉えること、その情報を共有しチーム医療の要として多職種で共働すること、そして広い視野をもって激しい変化に柔軟に対応することに努めています。
今後も、変わらずこどもとご家族の “最後の砦”として、「看る・護る・伝える・繋ぐ」ことをスローガンに、こどもとご家族の輝く笑顔を引き出せる看護に取り組んでまいります。
- 居神 真実 看護部長
- 田阪 恵 看護部参事
- 竹井 朋子 看護部次長兼地域連携部次長
- 田原 エリカ 看護部次長
- 島田 貴子 看護部次長
- 河野 早苗 看護部次長兼医療安全部課長
看護単位
7階西病棟(27床):血液腫瘍内科(クリーンルーム4床)
7W病棟は、主に化学療法、造血幹細胞移植などの血液腫瘍疾患の治療を受ける患者さんが入院しています。長期の入院治療を要するため、こどもの成長発達を促す援助や、患者家族の不安に寄り添い、支えることを大切に看護を提供しています。また、診療部、薬剤部、栄養管理課、リハビリテーション課など多職種と協働し、チームでサポートしています。
7階東病棟(27床):血液腫瘍内科(緩和ケア) 眼科
7E病棟には、主に血液腫瘍科疾患のお子さんが、化学療法、放射線療法、手術等の治療や検査を受けるために入院されています。お子さんとご家族が安心して安全に治療を受けられるように一緒に取り組み、心身の苦痛が最小限になるように緩和ケアに努めています。隣接する神戸陽子線センターと協力し合い、小さなお子さんにも陽子線治療を行っています。
6階西病棟(27床):循環器内科 心臓血管外科 形成外科 眼科
主に先天性心疾患のお子さまが、手術や心臓カテーテル検査・心不全治療などで入院されています。新生児期から成人期まで幅広く入院されており、長期入院中のお子さまには成長発達を考え多職種で連携して支援を行っています。また、お子さまの個別性に合わせて、育児支援や退院支援に取り組んでいます。
6階東病棟(27床):脳神経外科 腎臓内科 代謝内分泌内科 整形外科 リウマチ・アレルギー科 血液腫瘍内科(陽子線治療)
代謝疾患や腎疾患等の慢性疾患のお子さん、陽子線治療をうけるお子さん、脳神経外科・整形外科等の手術を受けるお子さんが入院されています。退院後の生活を視野に入れ、薬剤師、管理栄養士、理学療法士など多職種と協働し、セルフケアの獲得に向けた支援に力を入れています。また、そのお子さんらしく過ごせるように療養環境を整えています。
5階西病棟(27床):外科 泌尿器科
5西病棟は外科や泌尿器科を主体とした病棟です。プレパレーションを行うことで、手術や検査を受ける患者さんの不安が最小限となるよう支援しています。また、保育士と共働しながら、患者さんの成長発達に応じて関わり、患者さんとご家族が安心して入院生活を送ることができるように取り組んでいます。
5階東病棟(17床):神経内科 総合診療科 耳鼻咽喉科 在宅支援
退院後も医療的ケアが必要な患者さんを中心に、ご家族と相談しながら在宅療養に向けての支援を行っています。院内の退院支援チーム、地域の訪問看護ステーションや在宅医とも連携し、患者さんとご家族の思いを大切にして、在宅でも安心して過ごせるよう考え取り組んでいます。
救急・HCU(28床):救急科 総合診療科 アレルギー科(食物アレルギー負荷試験)小児外科(日帰り手術)形成外科
小児救命救急センターの役割を担い、救急病床を有した病棟と救急外来の一体化運用を行っています。
救急外来と救急病棟が協力し、他職種や他部署と連携を図りながら、高度な医療を提供しています。「看護で選ばれる小児救急」をスローガンに、日々トレーニングを重ね安全で安心な看護サービスの提供に努めています。
PICU(16床):集中治療科
先天性心疾患・心臓血管外科疾患・脳神経外科疾患をはじめとした術後患者さん、内科・外科問わず高度な集中治療が必要な患者さんを24時間体制で受け入れ、人工呼吸管理、低体温療法、透析、ECMOなど高度な医療とケアを提供しています。患者さんとご家族を中心に最善の治療と看護が提供できるよう、多職種での関わりを推進しています。
HCU(11床):集中治療科 総合診療科 循環器科
HCU(High Care Unit)は、PICUで全身管理をされた後など、密な観察や看護が必要な患者さんを主に受け入れています。医師・看護師・OT PT ST・保育士・薬剤部など、専門職がチームを組んで取り組んでいます。また、地域医療連携部とともに、県内だけでなく、様々な地域の患者さんが地域で過ごせる様支援しています。
手術室(7室) アンギオ室(1室) 日帰り手術室(2室)
こども病院で手術を受けるお子様やご家族が少しでも安心して手術を受けられるよう医師と共に力を合わせて日々の手術に取り組んでいます。また、手術を受けるお子様が自分で頑張ったと思えるよう手術前の準備段階からの関わりを大切にしています。手術室のキャラクターの作成、トイカーの使用など、不安を和らげる工夫をしています。
産科病棟(16床) MFICU(6床):産科 / 産科集中治療
総合周産期母子医療センター産科として専門的検査と高度の治療が必要となったハイリスク妊産婦を受け入れる紹介型医療施設で、MFICU6床を含めた22床です。24時間体制で母体・胎児ならびに新生児への一貫した管理を行っています。安心・安全・安楽な医療・看護が提供できるよう、多職種と連携して妊娠中から切れ目のない支援を行っています。
NICU(21床):新生児科(新生児集中治療)
NICUは、集中治療を必要とする赤ちゃんが入院しています。赤ちゃんとご家族が、安全・安楽に過ごせるように環境を整え、ストレスが最小限となるような「優しい看護」を実践しています。また、ご家族と赤ちゃんの成長を一緒に見守り、発達を促すためのディベロップメンタルケアなど、家族の始まりを支える看護を大切にしています。
GCU(30床):新生児科(新生児期 修正週数2カ月以下)
集中治療のあと、全身状態が安定してきた赤ちゃんをケアしています。引き続き、治療を行い、赤ちゃんの成長を見守りながら、退院後もご家族が安心して育児ができるように支援しています。24時間面会を実施し、赤ちゃんと家族のつながりを大切にした家族中心のケアをしています。
外来
外来では看護相談外来を開設し、外来看護師それぞれの専門的知識を活かし、移行期支援や医療ケアが必要なお子様とご家族の支援に取り組んでいます。外来は病院と地域をつなぐ場であり、お子様とご家族がより良い日常生活を送れるよう、訪問看護ステーションや教育機関、保育施設等と連携をとりサポートしています。
キャリア支援室
全看護師を対象に所属部署と協力してキャリア発達の支援をしています。1人暮らしや環境の変化に慣れない、学習・技術習得が不安、リフレッシュしたい…など、キャリア支援室のメンバーがいつでも相談に対応しています。また心理士がメンバーにいるので、メンタルサポートの体制も整っています。
成長発達への支援
入院中も、保育士がこどもの病状にあった遊びを工夫し、こどもらしい体験ができるよう配慮しています。またスタッフ全員で、行事を企画したり季節にあった病棟の飾り付けを行ったりして、こどもの発達を応援しています。
専門・認定看護師
兵庫県立こども病院の専門看護師・認定看護師を紹介します。
専門看護師(CNS)紹介
認定看護師(CN)紹介
看護相談外来
継続教育
兵庫県立病院看護職キャリア開発ラダーに基づいて、個々のラダーに応じた継続教育を実施しています。