連絡先
住所:〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目6-7
電話(078)945-7300(代表)
部門の紹介
放射線部ではお子様が安全かつ安心して、画像検査や放射線治療を受けていただけるように取り組んでおります。
MRI装置は2台体制で速やかに検査が行えるようにし、X線撮影室はフラットパネルディテクタシステムを導入することで、速やかにかつ低い被ばく線量で撮影出来るようになりました。
また、乳幼児用胸部立位撮影台や脊椎などの長尺撮影用フラットパネルディテクタシステムも導入しており、お子様の負担がより少なく安全に検査が出来る体制を整えております。
検査室の環境も、睡眠が必要なお子様に対し入眠室を複数設け、スムーズに検査を受けるための環境を整えております。各検査室の壁や装置にイラストを用いることで恐怖心を和らげ、検査中はDVD映像や音楽を聴きながら過ごしていただけるよう工夫をしており、負担が少なくそして短時間で検査や治療を受けていただくために、ハードおよびソフトの充実を図っております。
また何かご不明な点やお気づきの点がございましたら、お気軽にお声かけください。
業務内容
一般撮影室
最も多い胸部、腹部をはじめとして、主訴に応じて頭部から足部まで、全身の骨撮影などのエックス線撮影を行います。乳幼児は専用撮影台を使って撮影します。骨のエックス線検査は、骨折やさまざまな病気の診断に役立っています。付き添われている方は、窓越しに撮影の様子を見ることができます。
パノラマ撮影
乳歯や永久歯の歯列をX線撮影したり、顎の発育状態を経過的に再現性よく撮影する規格撮影などを行います。
X線透視室
X線TV装置を使用して、検査目的部位に応じて造影検査・治療を行います。
消化管、関節腔、膀胱の造影検査をはじめ、異物除去、整復治療等を行っています。
CT検査
CT検査は、エックス線の透過性を利用して体の様子をコンピュータで処理して画像化することができます。得られる画像は、体を輪切りにする断層写真が基本となります。後処理で得られる様々な方向の画像や、3D画像などの画像情報により画像診断に大変有用な検査です。
平成23年10月に更新された東芝製 Aquilion Premiumでは、最短0.35秒で画像を撮影することができるようになりました。動きに強くなり呼吸停止が難しい場合でも、広範囲の検査が可能です。検査室内の壁、床や装置本体には、動物のイラストを貼り付けて、アメニティの環境作りに注力しています。また、検査を受けながらDVD鑑賞も可能です。
検査に関するお願い
- 検査時間は検査内容に異なりますが、約10~20分程度要します。検査中に体が動いてしまうと検査ができないことがあるため、睡眠状態で検査することがあります。
- CT検査では、エックス線による被曝がありますが、当院ではエックス線量を患児に合わせて少なくなるよう努めています。
- CT検査は写真をとる部位に金属がついていなければ、服を着たままでも検査ができます。
MR検査
MRI検査は放射線による被曝がなく大きな磁力を持った電磁石を利用して、病巣の位置や大きさを正確に画像化することができます。
検査時間は検査内容に異なりますが、約20~60分程度要します。検査中に体が動いてしまうと検査ができないこともあるため、じっとする必要があります。当院MR検査では、患者様または、ご家族の同意の下で約60%の患者様が薬剤による催眠剤を投与して眠った状態で検査を実施しています。
当院では1.5T装置と3.0T装置の二台で撮影を行っております。新たに更新した3.0T装置では以前の装置よりトンネルが約10cm大きく、開放感があるので圧迫感が減りました。撮影室自体も明るく可愛らしく改装し、検査への恐怖心などを軽減するよう努めております。
検査に関するお願い
- 来院していただく時間は、使用する催眠剤の種類により、検査予約時間と大きく異なります(30~90分)ので、検査予約時には、必ずご確認いただきますようお願いします。
- 睡眠剤は、睡眠不足ぎみで使用する方が効果的ですので、検査前日の睡眠時間を短くして、来院して頂きますようお願いします。
- 検査を受けるにあたっては、金属類をすべて取り外し検査室に持ち込まないようお願いします。
金属類の持ち込みは磁力により激しい勢いで引きつけられ、人体や装置を傷つけることがあります。
血管造影検査(AG)について
カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して、その先端はX線透視を用いながら安全に心臓や脳の近くへ選択的に進めていきます。そして、造影剤を注入しながら高速で連続撮影することにより血管や臓器の形態を画像化する検査です。
IVR(インターベンショナルラジオロジー)について
X線透視を使用してカテーテルを用いる治療方法で、外科手術のように体を切らずに臓器や血管の治療ができるため、患者様の体への負担が圧倒的に少ないという特徴を持った画期的な方法です。具体的には、狭くなった血管や弁を風船(バルーン)や網状の金属筒(ステント)で拡げることにより血流を良くしたり、異常血管や遺残血管にコイル状の金属を挿入することにより血流を止める等の治療を行っています。
ラジオアイソトープ(RI)検査室
ラジオアイソトープ(RI)検査は、ごく微量の放射線を出す薬(ラジオアイソトープ)を静脈注射で体内に入れ、目的の臓器や病変部に取り込まれた薬から出てくる放射線をカメラで撮り、画像にして身体の内部の状態を調べる検査です。
放射線治療室(RT)
高エネルギー放射線を使用し、治療部位に照射します。
放射線治療は、放射線(エックス線・電子線等)を病巣に照射し、生体内で吸収されたエネルギーが引き起こす生物学的作用により、疾病を治癒させたり痛みを緩和する方法です。当院では、エックス線または電子線を腫瘍部に照射する外照射法を行っています。
照射期間中の注意点
- 照射期間中は照射部をこすったりせず、入浴の時も石鹸を使用せず、ぬるま湯で流す程度にしてください。また栄養状態も放射線治療の効果に影響するため、治療開始前から十分な栄養をとり、特に高タンパクな食事を心がけ、ビタミン類や水分の補給を行ってください。
- 食欲が低下した場合は好きなもので結構ですから、がんばって食べるようにしてください。
超音波検査室(US)
ここでは心臓以外の領域の検査をします。
超音波検査は、お母さん方が妊娠中に胎児を見られた装置をつかって、検査をします。エックス線を使っていないので、放射線被曝がありません。いつでも何度でも行えるのが利点です。※混雑した場合お待ち頂くことがあります。