診療科・部門・センター
放射線診断科

  • 結果報告はできるだけ早い対応を目標にしています。
  • 超音波検査は利便性が強みですので毎日いつでも行っています。待ち時間が長い時がございますがご了承ください。
  • 消化管造影検査は金曜午前ですが、緊急性の高い場合はいつでも対応いたします。

住所:〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目6-7
電話(078)945-7300(代表)

診療の特色

近年の小児診療における画像診断の位置づけは非常に大きく、診断から治療方針の決定、治療後の経過観察にまでほとんどの疾患で画像診断が欠かせないものとなっています。しかし、多くの病院では慣れない画像診断を小児科医自らが行わないといけないのが実情です。

当院では画像診断に関することであれば何でも小児を専門とする画像診断医が関わって行っています。

主な業務は、当院で行われるCT、MRI、RI検査(核医学検査)の画像解析や結果報告(レポート作成)、心臓以外の超音波検査や消化管造影検査の施行ですが、他院から持ってこられた画像の結果報告も専門家としての確認の依頼があればいつでも行っています。

また、各科とのカンファレンスを通じて患児ひとりひとりに合った検査法の提案をしています。

各検査の特徴

超音波検査(エコー検査)

小児では超音波検査が大変有用です。
理由の一つは放射線被ばくがなく安全で、簡便に繰り返し行えるのが特長です。高周波の音の反射で画像を作っています。検診で妊婦さんのおなかの胎児を観察するのも同じ検査です。ただし、空気と骨があるところには弱いため胸部が苦手です。
当科では心臓以外のすべての超音波検査を行います。
もう一つの理由にみたいものが体表から近く、超音波が届きにくい脂肪が小児では少ないことが挙げられます。このため、画像が鮮明です。

基本的に眠剤は使いません。検査を容易にするため、ミルクを用意してもらい飲ませながら行ったり、DVDを見せながら行います。

検査は基本的に受付順に行いますが、依頼内容により使用する機械、検査担当者が限定される場合があります。その際、お待ちいただきますがご了承ください。

依頼内容により事前にしていただくこと(前処置)があります。

例)
  • 子宮や卵巣の観察
    尿がたまった状態で行います。
  • 新生児の黄疸、白色便の原因検索
    空腹時と満腹時で胆嚢の大きさの変化をみます。哺乳後4時間後の確認をしますので全体で6時間くらいかかることがあります。
  • 胆嚢、胆石の観察
    3時間程度の絶飲食(空腹状態)で行います。

消化管造影検査

バリウムなどの造影剤を使用してX線による透視下に消化管の形態や動きを診断します。
小児では内視鏡が基本的に麻酔をして行いますので造影検査(本検査は鎮静しません)を先に行います。

  • 上部消化管造影(UGI)は食道に細いチューブをおいて造影剤を注入し、食道~十二指腸をみます。胃食道逆流を観察するのもこの検査です。
  • 嚥下造影は、造影剤を哺乳瓶などで飲ませて上手に飲めるかを観察する検査です。誤嚥性肺炎を繰り返す児の原因検索で行います。
  • VF検査はとろみをつけた液体やペースト食、お粥など実際に食べているものや食べさせたいものを用意して造影剤をまぜて口にいれて観察します。どのようなものが食べやすいか実際に即して観察します。
  • 注腸検査は肛門より細い管を挿入して造影剤と空気を注入します。主にヒルシュスプルング病などの便秘の精査や、ポリープなどの下血の原因検索で行います。
  • その他にも食事がとりにくいお子様に胃や十二指腸へチューブを挿入したり、腸閉塞の方に減圧目的でイレウス管を挿入したりもしています。

検査後は水分を多く取ってください。便秘傾向の方は申し出てください。

スタッフ

赤坂 好宣(あかさか よしのぶ)
役職:
放射線診断科 科長・部長
卒業年:
神戸大学医学部 平成4年卒
資格等:
所属学会:
乗本 周平(のりもと しゅうへい)
役職:
放射線診断科 医長
卒業年:
京都大学医学部 平成24年卒
資格等:
所属学会:
田原 潤子(たはら じゅんこ)
役職:
放射線診断科 医長
卒業年:
岡山大学医学部 平成24年卒
資格等:
所属学会:
山口 千暁(やまぐち ちあき)
役職:
放射線診断科 フェロー
卒業年:
愛媛大学医学部 平成29年卒
資格等:
所属学会:
藤本 雄介(ふじもと ゆうすけ)
役職:
放射線診断科 非常勤医師
卒業年:
京都大学医学部 平成12年卒
資格等:
所属学会:

診療実績

2023年の集計
レポート作成
 CT2398件
 MR3585件
 RI236件
超音波検査8017件
消化管造影検査163件