連絡先
住所:〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目6-7
電話(078)945-7300(代表)
- 手術に関することは、各診療科窓口、日帰り手術当日の体調・麻酔に関することは、麻酔科へお問い合わせください。
診療の特色
理学療法室、作業療法室、言語聴覚療法室が新たに整備され、リハビリテーション科として開設いたしました。こども病院には救急搬送されるお子さまや、発症・術後から間もないお子さまが数多く入院されています。お子さまの状態に応じて、より充実したリハビリテーションを提供できるよう取り組んでまいります。
リハビリテーション科の役割
- 他部門と連携し、入院されているお子さまの急性期リハビリテーション等適切な支援を行います。
- NICUからの新生児期リハビリテーション(ハビリテーション)を行います。
- 外来診察時、必要に応じ評価およびその結果をふまえた対応方法について説明を行います。
こども病院リハビリテーション科として
地域医療機関、保育園、幼稚園・学校など地域教育機関(特別支援学校含む)、療育施設、訪問看護(リハビリ)ステーションなどと連携を図ることにより、「身近な地域でのリハビリテーションを受けることができる」体制づくりを方針の一つにしています。
退院後もリハビリテーションが必要な場合、各施設・機関をご紹介し地域で引き続きリハビリテーションを受けていただけるように連携を図ります。また小児専門病院リハビリテーション科として、より質の高いリハビリテーションを提供できるよう、知識・意識向上に努めてまいります。
外来リハビリテーションについては、当科方針に基づき、当院退院後の方の一定期間(詳細はお問い合わせください)、外来診療で評価が必要と判断された方を対象としています。
理学療法 Physical Therapy(PT)
こども病院での理学療法は①病気やけがにより運動機能が影響をうけ、座る・立つ・歩くなどいろいろな動作が困難になっている方や、身体機能(呼吸など)に影響を受けている方へのリハビリテーション②発達がゆっくりとなっている方への発達支援の二つを中心に行っています。
またバギーや車椅子、坐位保持装置などの作製される場合、他部門と連携し必要に応じて製作過程から関わります。
作業療法 Occupational Therapy(OT)
こども病院での作業療法は、遊びや作業場面を通じて日常生活での動作(食事・着替えなど)や発達(運動、感覚など)の支援を行います。
お子さまの発達に適した環境調整(おもちゃの位置や種類、場面設定など)を生活の中に取り入れやすい形でお伝えし、日常の抱っこや遊びの場面で反映できるようにします。お子さまの年齢に応じて退院後の学校生活も考慮した支援を行い、必要に応じて福祉用具の製作過程に関わります。
言語聴覚療法 Speech-Language-Hearing Therapy(ST)
ことばや聞こえ、食べたり飲み込んだりといった機能に難しさを抱えているお子さまに対して、知識・専門性を活かした評価・助言・支援を行います。
特に形成外科と連携した口蓋裂術後の言語訓練や、耳鼻咽喉科での難聴の早期発見・早期支援に力を入れています。
スタッフ
その他スタッフ
理学療法士 5名
作業療法士 2名
言語聴覚士 4名
リハビリテーション対応セラピストは上記11名です。
医療関係者の方へ
こども病院リハビリテーション科の位置づけ
兵庫県下で小児リハビリテーション(以下リハビリと略する)を提供する施設としては上図の施設群があげられます。小児リハビリの実施施設は徐々に増加はしているものの、成人リハビリと比較すると圧倒的に少ないのが現状です。各施設がその役割に応じてリハビリサービスの提供を行っていますが、提供施設では診療を請け負いきれない状況が見受けられます。
そのため近年の小児リハビリの流れとして、「身近な地域でのリハビリ提供」を一つの指標とし、医学的リハビリが必要な方は地域医療機関への移行、発達支援や学習支援(環境設定含む)が必要とされる方は保育園、学校など地域教育機関との連携を図るなど、各施設・機関との連携し情報を共有することで、対応可能なものは地域で行うなど役割分担を明確にしていくことが推進されています。また、より質の高い支援が行われるように、リハビリ専門職がアセスメントに関わる体制整備も求められています。
小児専門病院におけるリハビリ科として、脳性麻痺など生涯的疾患の慢性期リハビリへの対応を望む声も多いと思われますが、当院の特性から急性期にリハビリを提供することが主に求められます。現時点では継続的にリハビリが必要と判断される患者様方のうち、目的とするリハビリを提供する該当施設が他にある方々については各施設を紹介し、連携をとりながら地域でのリハビリサービスを受けることができるように努めております。