お知らせ
百日咳の流行についての注意喚起
全国的に百日咳が流行しており、特に兵庫県患者は全国トップクラスの患者数です。また、その中でも通常使用されるマクロライド系抗菌薬が効かない菌が増えており、特に乳幼児の治療で問題となっております。乳幼児は重症化しやすく、当院でも複数人が小児集中治療室での治療が必要となっています。
百日咳を予防するにはワクチン接種が最も有効です。生後2か月から接種可能ですので、なるべく早期に接種をご検討ください。また新生児を守るためには周囲の人へのワクチン接種が有効です。現在は0歳に3回と1歳を超えて1回の計4回が定期接種となっていますが、幼児期や学童期で抗体が減少してくることが分かっています。任意接種となりますが、日本小児科学会では就学前に3種混合ワクチン(DTP)、11-12歳の定期接種となっている2種混合ワクチン(DT)のかわりに3種混合ワクチン(DTP)を接種することを推奨しています。治療方針や予防接種に関して小児科学会からもお知らせが出ているのでご確認ください。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250402_hyakunitizeki1.pdf
また海外では妊婦の感染予防と新生児への移行抗体を期待して妊婦への3種混合ワクチン(DTP)が推奨されています。詳しくは日本産婦人科医会のホームページをご参照ください。
https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89%E3%82%B8%E3%83%95%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E7%A0%B4%E5%82%B7%E9%A2%A8%EF%BC%88dt%EF%BC%89%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3/
予防接種センターの目的
兵庫県から予防接種センター機能を付与する機関としての指定を受け、基礎疾患を有する予防接種要注意者であっても安心して予防接種が受けられる体制を整備し、予防接種率の向上を図るとともに健康被害の発生の防止に万全を期することを目的とします。
また、予防接種に関する知識や情報を提供する等、予防接種に対する安全を確保することに努めます。
事業概要
予防接種事業
予約 | 毎週月曜日~金曜日(祝日を除く) 9:00~17:00 ※予約には原則、医療機関からの紹介が必要です。 |
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接種 | 毎週水曜日(祝日を除く) 13:00~16:00 ※接種にあたり、予め診察が必要です。 よって、最低でも2回は来院していただく必要があります。 ・1回目:診察 状態把握(基礎疾患、アレルギー等確認)、ワクチンの手配 ・2回目:接種 |
予防接種に関する医療相談
感染症や予防接種に関する患者・ご家族様からの相談
火曜日(祝日・年末年始(12月29日~1月3日)は除く)
時間 15:00~17:00
医療機関従事者からの相談
平日(祝日・年末年始(12月29日~1月3日)は除く)
時間 15:00~17:00
スタッフ
(令和6年4月現在)
- 小阪嘉之 副院長(診療支援担当)
- 笠井正志 感染症内科部長
- 田中沙紀 感染症内科フェロー
- 竹井朋子 看護部次長
- 佐藤徳子 外来看護師長
- 中島由佳 感染管理認定看護師
- 陣田剛志 薬剤師主査
- 沼田洋志 医事企画課長