当院は小児・周産期医療専門病院であり、総合周産期母子医療センターです。現在10名の産科常勤医(専門医9名)で年間約100件の緊急母体搬送、450件の外来紹介患者を受け入れ、250件の分娩、内160-170件の帝王切開を行っています。当科では切迫早産、前期破水、多胎、妊娠高血圧症候群をはじめとする各種合併症妊娠、胎児形態異常等を多数取扱っています。帝王切開術、中でも1,000g未満の帝王切開術も多く、一般病院では扱いにくい症例を多数手がけており、1年間あればこれらの疾患を一通り経験できます。また、希望者は麻酔科にて産科麻酔の研修ができます。
下記の要領で産科専攻医を募集します。興味を持たれた方はぜひご一報ください。見学は随時可能ですので下記E-mailまたはTELにてご連絡ください。
募集要項
応募資格 | 医師免許を有し、2年間の卒後臨床研修終了もしくは終了見込の者 |
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勤務内容 | 下記カリキュラム参照 |
身分および待遇 | 専攻医(兵庫県臨時的任用職員として採用) |
募集時期 | 随時募集していますのでお問い合わせください |
期間 | 1~3年 |
必要書類 | 願書、履歴書、医師免許証、推薦書、健康診断書 |
書類請求ならびに願書受付先 | 総務課(専攻医係) |
選考方法 | 面接、書類審査、身体検査により採用決定します |
連絡先
〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目6-7
兵庫県立こども病院産科 船越 徹
TEL:078-945-7300(代)
FAX:078-302-1023
E-mail:funakoshi_kch@hp.pref.hyogo.jp
産科専攻医カリキュラム
兵庫県立こども病院周産期医療センター産科の紹介
兵庫県の総合周産期医療センターです。当科は母体もしくは胎児に異常が認められるために専門的診断と高度の治療が必要となったハイリスク妊産婦のみを受け入れる紹介型周産期医療施設であり、県下の中心的周産期医療施設として24時間体制で緊急帝王切開が可能な体制の維持に努力しています。妊産褥婦ならびに出生児への高度な診断・治療をはかるため新生児内科・麻酔科・循環器内科・小児外科・心臓血管外科・脳神経外科など他部門とのチーム医療を行っています。
プログラムの目的と特徴
本プログラムは産科婦人科(産科)の専攻医カリキュラムです。卒後臨床研修で得た知識をベースにして、外来診療ならびに入院患者管理を通じて、各疾患の診断・治療における更なる知識や技術の習得を目的とします。本カリキュラムは日本産科婦人科学会専門医取得カリキュラムならびに周産期・新生児医学会周産期専門医の母体・胎児専門医取得カリキュラムに準じています。
概要
ハイリスク妊産婦に対する診療を行いながら、以下の知識と技術を習得します。
- 妊娠分娩経過の正常及び異常な側面について生理学的ならびに病理学的な知識を有し、その診断、治療、保健指導について専門的知識と技能を有すること
- 健常新生児及び病的新生児の診断、治療、予後についての専門的知識を有すること。
- 患者及びその家族に適切な情報提供が行えること
一般目標
知識
母体・胎児の生理と起こりうる疾患の病態についての理解
産褥期の生理と異常についての理解
正常新生児の生理と病的新生児の病態の理解
ハイリスク新生児の短期および長期予後についての理解
妊婦に対する薬物療法とそれが母児に与える影響についての理解
母子相互作用についての理解
周産期医療の地域化などの社会医学の理解
診療技能
異常妊娠、合併症妊娠の診断についての適切な問題対処能力の体得
ハイリスク分娩の診断及び治療についての問題対処能力の体得
胎児診断と胎児管理・治療
胎児救急、母体救急と母体搬送
健全な母子関係形成と確立についての支援
診療態度、医療倫理
患者及びその家族の心理の理解と支援