研修の目的
どこでも活躍できる小児科医を目指して、基礎的な臨床能力を習得する。
研修期間を通じて、A.こどもの専門医、B.人間性・プロフェッショナリズム、C.学習者・研修者の3つの視点から、医療者としての総合的な能力を培う。
- こどもの特性・疾患に応じた評価と重症度判定に基づいた初期医療ができる。
- 病態評価・重症度判定をもとに治療立案し、高次医療を含む全身管理ができる。
- 重症疾患や特殊疾患に関する専門レベルの検査・治療を理解し、そのチーム医療に貢献できる。
- 地域病院の特性と限界を知り、かかりつけ医の大切さを理解し、地域病院と協力して小児医療を行うことができる。
- 社会人、医師としての倫理観・ルールを遵守し、自分の医療や行動に責任が持てる。
- チーム医療において他職種の立場を尊重し、良好な関係を築き、かつリーダーとしての医師の役割が理解できる。
- 患児とその家族の心情を理解し、共感できる。
- 医療における安全性・経済性について知識を有し、重要性を理解できる。
- 患者・家族の訴えをよく聞き、良好な人間関係を作ることができる。
- 心身の状態を適切に評価し,思いやりのある態度で診察を行うことができる。
- 病状、一般的な治療・予後などを分かり易く説明し,適切な生活指導を行うことができる。
- こどもが重症疾患に罹患していると知った時の両親の気持ちを理解し,精神的ケアができる。
- 長期治療が必要となった患児の心情を理解し、年齢に応じた精神的ケアができる。
- 同じ病名でも患者毎に病態は異なっており、個々の病状を判断することができる。
- 自己の限界を知り、適切なタイミングで応援を要請し、安全な医療を行うことができる。
- 学習と自己啓発を継続できる。
- 臨床の場で感じた疑問を自ら探求し、学会発表や論文発表を実践できる。
- 適切に症例のプレゼンテーションができる。
- 臨床症状から問題点を抽出し、科学的にアセスメントができる。
- 診療の倫理的・科学的妥当性を評価し、EBMに基づいた治療ができる。
- 各分野で行われている臨床研究や治験の意義・目的を理解する。
- 症例の問題点を見出し臨床研究につなげる意識を養う。
- 症例の問題点、治療の有効性を科学的に検証できる。
- 難治希少疾患の診断、治療における臨床試験の重要性を理解する。
- 症例報告や学術発表を通して、学術研究への理解や姿勢を深める。
- 研修期間中に、1篇以上の学術論文を作成する。
研修プログラム
公表されている専門研修プログラムは学会による一次審査を通過したものであり、機構による二次審査の結果、修正・変更がありうることをご承知おきください。